No.79 自律神経 「交感神経」と「副交感神経」

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自律神経は生命を維持するために心臓、肺、胃腸、血管など体の内部器官の管理をしています。

自律神経には、体を緊張させてエネルギーの消費を担う「交感神経」と、体を休めてエネルギーの蓄積を担う「副交感神経」の2種類があり、それぞれ相反した働きをしています。

■交感神経(体を緊張させてエネルギーの消費を担う)

私たちが活動しているときの体の働きを支配する神経です。

血管・内臓・分泌腺(動物の分泌の働きをする細胞が集合して組織を形成したもの)などを支配する神経で、全身の活動力を高める働きをします。

例えば、運動や精神状態(緊張や興奮)に際して、唾液を分泌し、血圧・血糖を高めて、皮膚・内臓の血管を収縮させて血液を筋肉・脳に集めます。また胃腸などの消化管の働きを抑えて体を活動的にします。

■副交感神経(体を休めてエネルギーの蓄積を担う)

私たちが体を休めてリラックスしているときに優位になる神経です。

多くは交感神経と相反した動きをするため、活動力が高まった状態から元の状態へと戻します。

例えば、心臓の鼓動を鎮める、血圧を低下させる、胃腸の消化液の分泌、排便を促す働きをします。

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