No.102 代謝を上げるキーワード『血糖値安定』

sDSC02416先ずは、日頃の生活で血糖値が安定しているかチェックしてみましょう。

1.食事の際、まずご飯から手をつける

2.野菜はあまり食べない

3.甘い缶コーヒーや清涼飲料水をよく飲む

4.スイーツや菓子パンなどを毎日のように食べている

5.アルコールを飲んだ後に、よくラーメン(麺類)を食べる

6.夕方になるとイライラしたり、気分が落ち込んだりすることがある

7.肌のくすみやたるみが気になる

<結果>チェックの数が3個以上の人は、糖質の取り方に改善が必要です。

①血糖値安定とは?

「血糖値の安定」という言葉を聞くと、糖尿病のことを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。しかし、血糖値の安定が必要なのは、糖尿病患者や予備軍の人に限りません。

血糖値とは、血液中に存在するブドウ糖の値です。私たちは、糖質をブドウ糖に分解し、エネルギーとして利用しています。そのため、血糖値はある一定の範囲に維持されていなければなりません。

血糖値の高い状態が続くと、糖尿病やその合併症が起こりますが、血糖値が低すぎても、体や脳が働けなくなってしまうのです。

正常な場合、食事を取ると緩やかに血糖値が上昇し、その後3~4時間で空腹時の値まで下がります。

ところが、菓子パンとジュース、カップラーメンとおにぎりなど、糖質ばかりの食事を取ると、血糖値が急上昇してしまいます。すると、血糖値を調整させるために、膵臓が慌てて、インスリンを大量分泌して、数時間後には血糖値が急降下します。その際、この低血糖状態に反応して、今度はアドレナリンなど血糖値を上げるホルモンが過剰に分泌されます。

つまり、代謝のために必要な何種類ものホルモンが大量に分泌されることになり、ホルモンの無駄使いをしていることになります。

②「糖化」が正常な代謝を妨げる!

血糖値が高くなり、血液中にブドウ糖が多い状態が続くと「糖化」という反応を引き起こします。

「糖化」とは、体の中でタンパク質と余分な糖質が結びつき、タンパク質が変性、劣化して、最終糖化物質を生成する反応をいいます。

身近な例では、ホットケーキを焼いたときの反応がわかりやすいでしょう。ホットケーキのように、タンパク質を多く含む牛乳や卵に砂糖を混ぜて焼くと、こんがりと褐色に変化し、美味しそうな香りを放ちます。これが「糖化」で、一般的には「メイラード反応」とも呼ばれています。この反応が、私たちの体の中でも起きているのです。

酸化は「体がサビる」現象と表現されますが、糖化はいわば「体がコゲる」かのような現象といえます。この「コゲ」というのは、必ずしもホットケーキのように高温で焼く必要はなく、体内のタンパク質と糖質に、体温が加わるとつくられてしまいます。

血管や筋肉、皮膚など、人体の大部分は、タンパク質からつくられています。そのため、食事などで糖質が体の中に入ると、さまざまな場所にあるタンパク質と糖質が結びつき、最終糖化物質がつくられてしまうのです。糖化は、血糖値の急激な上昇の繰り返しや慢性的な高血糖状態、さらには、糖質とタンパク質との接触時間が長ければ長いほど進んでいき、加齢はもとより、不適切な生活習慣によっても加速します。

また、最終糖化物質は非常に分解されにくく、体に蓄積されると、体内のタンパク質は本来の機能を失い、体内の正常な代謝も妨げてしまいます。

その結果、皮膚の弾力が失われ、たるみやシワができたり、骨がもろくなったりするなど、全身の老化を進行させてしまうのです。

ほかにも、糖尿病の合併症、白内障、アルツハイマー病などに最終糖化物質が関与しているといわれています。

最近では、これまで単に「老廃物」といわれてきたものの中にも、糖化によって生成されたものが非常に多いということがわかってきています。

私たちが生きていく上で、糖化をまったく避けることはできませんが、生活習慣を変えることで、そのリスクを下げていくことはできます。正常な代謝のためには、血糖値の安定も大切なキーワードといえそうです。

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