No.36 気功 三調技術

気功の特徴は、心身ともに安定した状態で動作や呼吸、イメージを用いて心身の自己コントロールを行うことにあります。それには、よく言われる「三調技術」と呼ばれる3つの基本があります。

調心・・・こころを整える

ストレスに絶えずさらされていると脳が緊張状態になり、自律神経の働きに乱れが生じ、さまざまな病気を引き起こすといわれています。気功では、脳の緊張状態を意識的に解くよう、雑念を取り払い、こころをリラックスさせることから始めます。現在では、膨大な情報と複雑な人間関係の中で頭を使いすぎる傾向にあり、この知性脳が過剰に興奮気味になっているといわれています。この大脳の興奮を鎮め、自律神経のバランスを回復し、ストレスに強くなるために行います。

調息・・・呼吸を整える

気功の呼吸は、自然界から気を取り込み、病気を吐き出すという意味もあります。呼吸を整える効果は、心肺機能が高まるだけでなく、集中力が高まり、自律神経をセルフコントロールする訓練にもなります。人のこころの状態と健康状態には呼吸と密接な関係があると考えられていて、例えば、こころに緊張感や恐怖のある人、病気や健康状態の悪い人は呼吸が浅く、胸や肩あるいはひどくなると顎で呼吸をする場合があります。呼吸は意識してコントロールすることもできますが、普段の生活や睡眠中などには主に無意識に行われているものです。これは呼吸が自律神経によってコントロールされているためです。このことから、呼吸が乱れている人や呼吸が浅いような人は自律神経のバランスが崩れており、ゆったりと深い腹式呼吸をしているような人は自律神経が安定して健康な人といえるわけです。

1.腹式呼吸を心がける

2.口からゆっくりと長く息を吐く    ポイント!息と一緒に体の中にある邪気も出すイメージで!    チェック!お腹は十分にへこんでいますか?

3.鼻からゆっくりと息を吸う           チェック!お腹は十分にふくらんでいますか?

調身・・・姿勢を整える

全身をリラックスして、背筋を伸ばし、姿勢を整えることをいいます。正しい姿勢をとることで気の重心が下半身に移り、気の循環がよくなると考えられています。重心が傾き、背筋が曲がっている人は脊髄を通っている重要な神経を圧迫し、この状態が慢性化すると内臓などに悪影響を及ぼしかねません。また気功の立場から考えると、心身が常に緊張していることは、気の巡りが悪くなることにつながるといわれています。まず、こころや体をリラックスさせ、全身の筋肉と緊張を緩めることによって、気が体内にスムーズに流れるようにすることが必要になります。

このように気功によって「調心」「調息」「調身」を実践すると、自律神経の働きを高めたり基礎代謝を抑えたりして体力を温存するなどの効果があるといわれています。日頃の生活の中にちょっと取り入れてみてはいかがでしょうか? 

One Response to No.36 気功 三調技術

  1. なるほどぉ~♪♪(^0^)

    三調技術ですね、勉強になります(^^)v
    最近、PCの前での作業ばっかりしてて、
    悪い姿勢で、脳みそ使いすぎてるので、
    早速、腹式呼吸を実践してみますね♪(^-^)